熊本でAIセミナー・生成AIセミナーを受けられる場所|公的機関の無料枠から整理
2026-08-26 執筆: 今長 学(Exist Japan株式会社 代表取締役)
「熊本でAIセミナーを探しているが、どこで開かれているのか分からない」
このご相談を、経営者の方からよくいただきます。都市部と比べると、地方は情報が集約されている場所が少なく、探しにくいのは事実です。
そこで本記事では、熊本県内でAI・生成AIに関する学びの機会を提供している公的な窓口を、実在するものだけ整理しました。当社のサービスの紹介は最後に少しだけ置いていますが、記事の大半は公的機関の情報です。無料で足りるなら、無料で済ませていただくのがいちばんいいと考えているためです。
その前に:県内企業も「研修・セミナー」を求めている
熊本県が令和7年度に県内企業・団体475社を対象に実施したDXの取組状況調査では、行政等からの支援で期待することとして「補助金・助成金」が**73.7%**と突出していました。
同じ調査で、DXに取り組むうえでの課題の第1位は「DXに関わる人材が足りない」で**59.4%**でした。しかもこの回答は、第1回調査から増加傾向にあると報告書に明記されています。
出典:熊本県 DXの取組状況に係る調査報告書(令和7年度・475社回答)
お金の次に必要になるのは、人です。そして人が採れないのであれば、いまいる人が学ぶしかありません。熊本でAIセミナーを探す方が増えているのは、この順番の帰結だと考えています。
熊本県内でAI・DXを学べる公的な窓口
1. くまもとDX推進コンソーシアム(会員726社)
県のデジタル戦略推進課が事務局を務める枠組みで、令和4年度に立ち上がりました。会員企業・団体は726社です。
活動内容として、AI活用事例の共有会やまちづくりミートアップなどのセミナー・イベント、DX取組事例の情報提供、問い合わせ窓口を持っています。
「他社がAIをどう使っているか知りたい」という段階の方には、まずここが適しています。事例共有会は、講師の話を聞く形式のセミナーとは性質が違い、同じ県内の企業が実際にやっていることを聞ける場だからです。自社と規模や業種が近い会社の話は、教科書的な事例より参考になります。
2. くまもと産業支援財団「シンカ企業派遣支援事業」(無料・原則5回まで)
厳密にはセミナーではありませんが、学びの機会としては、これがもっとも密度が高い選択肢です。
- 対象:製造業などものづくりに主体を置く熊本県内の中小企業・小規模事業者
- 費用:無料(原則5回まで/1回2時間が基本)
- 内容:IoTや省エネに詳しい専門家チームが現場に入って伴走
- 注意点:予算上限額に達し次第、期間内でも受付終了
- 問い合わせ:事業革新支援室 096-289-2438
セミナーは「一般論を大勢で聞く」場ですが、こちらは自社の現場を見たうえで話をしてもらえる枠です。ものづくり系の企業であれば、セミナーを探す前にこちらを検討する価値があります。
3. 熊本県よろず支援拠点(無料)
国が全国に設置している中小企業向けの無料経営相談窓口の、熊本版です。
相談は無料で、個別相談のほか、出張相談会・セミナー・勉強会も実施しています。業種を問わないため、ものづくり以外の企業でも使えます。所在地はくまもと産業支援財団と同じ、上益城郡益城町田原2081-10です。
「AIの前に、そもそも経営課題の整理から相談したい」という場合は、ここが向いています。
4. 熊本県 デジタル戦略推進課
県のデジタル化推進計画・DX施策を所管する部署です。「熊本県デジタル化推進計画」(令和6〜10年度)や毎年度の実施計画を策定しており、市町村向けのエリア別DX研修やデジタル人材派遣も行っています(地域デジタル化推進班 096-333-2145)。
県全体としてどの方向にデジタル施策が進むのかを把握したい方は、この部署の公表資料を追っておくと、補助金の公募時期の見当もつきやすくなります。
5. 商工会議所・商工会
熊本県内には商工会議所が9か所(熊本・八代・人吉・荒尾・水俣・玉名・本渡・山鹿・牛深)、商工会が49か所あります。
会員向けのセミナーや勉強会は、それぞれの地域単位で開催されています。県央・県北・県南・天草と、県内は移動距離のある地域が多いため、自社の地元の商工会・商工会議所に「AI関連のセミナー予定はあるか」を直接聞くのが、いちばん確実です。
- 熊本県商工会連合会:熊本市中央区安政町3-13(096-325-5161)
- 熊本商工会議所:熊本市中央区横紺屋町10(096-354-6688)
6. 熊本県半導体人材育成会議(該当企業向け)
令和4年3月に設立された、県内半導体関連企業・教育機関・行政の対話の場です。第6回まで開催されています。
セミナーそのものではありませんが、半導体のサプライチェーンにいる企業であれば、県内の人材育成の動向を追ううえで押さえておく枠組みです。
無料で足りる場合と、自社向け研修が必要な場合
ここが本記事でいちばんお伝えしたい部分です。上記の窓口は優れていますが、万能ではありません。どちらを選ぶべきかの線引きを、正直に整理します。
判断の軸は、シンプルです。
「知りたい」なら公的機関の無料枠で足ります。「自社の特定の業務を、特定の人数で、変えたい」なら自社向けの研修が必要になります。
もうひとつ、公開セミナーの限界として率直にお伝えしておきたいことがあります。公開セミナーは、参加者の業種も職種もばらばらです。そのため内容は、どうしても最大公約数になります。聞いた直後は納得できるのに、自社に戻ると何をすればいいか分からないという感想が生まれるのは、講師の問題ではなく、この構造によるものです。
費用をかける前に確認したい3点
有料の研修を検討する段階になったら、その前に次の3点をご確認ください。
- 無料の窓口を使い切ったか。特にものづくり系の企業は、シンカ企業派遣支援事業(無料・原則5回)が残っていないか
- 助成金の対象にならないか。従業員に職務に関連した訓練を受けさせる場合、国の人材開発支援助成金(窓口:熊本労働局)で経費と訓練中の賃金の一部が助成される可能性があります。ただし訓練開始前に計画届の提出が必要なため、日程を確定させる前にご相談ください(熊本労働局 各種助成金のご案内)
- 研修後の30日に、誰が何をするか決まっているか。ここが決まっていない研修は、内容にかかわらず定着しません
当社のセミナー・研修について
最後に、当社(Exist Japan株式会社/熊本AIスクール)が提供しているものをお伝えします。
セミナー開催情報 熊本・九州での生成AI・AIエージェントのセミナーは、開催が決まり次第セミナー開催情報のページでお知らせしています。
出張AIセミナー・企業向けAI研修 御社の会議室で実施する形式は、開催予定の有無にかかわらず、いつでも承っています。3時間・ハンズオン形式で、10名まで165,000円(税込)、11〜50名220,000円(税込)、51名以上275,000円(税込)。講師が御社に伺うため出張費は実費を事前にお見積りします。Zoom等でのオンライン実施にも対応しています。
実践型AI講座(2日間) 経営者・個人事業主向けの少人数ハンズオン講座です。実働6時間×2日、定員1〜6名、受講料440,000円(税込)。オンライン開催が基本で、対面をご希望の場合は熊本県内へ出張します。
AI顧問(伴走支援) 週1回90分×6ヶ月の伴走で、社内にAI活用の推進役を育てます。月額330,000円(税別)。
講師の今長 学(Exist Japan株式会社 代表取締役)は、生成AI研修の受講者が累計500名以上、セミナー・研修の登壇が200回以上です。
繰り返しになりますが、まずは公的機関の無料窓口をお試しください。そのうえで「自社の、この業務を、この人数で変えたい」という段階になったら、そのときにご相談いただければと思います。
※本記事の制度内容は2026年8月26日時点で各公式ページに掲載されていた内容です。要件・金額・期限は変更されることがありますので、申請前に必ず公式ページでご確認ください。当社は補助金の申請代行を行っておりません。